段取り時間を短くする目的は、作業者を急がせることではありません。設備を止めてから始めている準備を、止める前に終えられる形へ移すことです。
まず、段取りを動画と時刻で分解する
段取り開始を「設備を止めた時」、終了を「次の良品が出た時」と定義します。その間に起きる準備、取り外し、清掃、取り付け、調整、試し加工、検査を時系列で記録します。
内段取りと外段取りを分ける
内段取りは設備を止めないとできない作業、外段取りは設備が動いていてもできる作業です。工具集め、材料準備、図面確認、金型の予熱などが停止後に始まっていないかを見ます。
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| 観察した作業 | 現在 | 移行案 |
|---|---|---|
| 工具・治具の準備 | 停止後に探索 | 専用台車へ定位置化 |
| 次品種の材料確認 | 交換後に照合 | 前工程で照合済みにする |
| 調整値の入力 | 経験で微調整 | 前回良品条件を記録 |
時間だけでなく安全と品質を同時に見る
短縮によって確認動作が抜けたり、重量物の移動が危険になったりすれば改善ではありません。時間、安全、初品品質の3指標を同時に追います。
- 一つの設備・一つの品種切替で試す
- 外へ出せる準備作業を一つ選ぶ
- 作業者と保全担当で安全を確認する
- 短縮時間と初品不良の有無を記録する
- 標準化してから隣の設備へ展開する
目標は「最速の一回」ではなく、誰が行っても安全に再現できる段取りです。
編集確認
株式会社恒電社 編集部
製造業の電気設備・自家消費型太陽光の現場に携わる立場から、実務上の誤解を招かないかを確認しています。